身近な野菜のなるほど観察記

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794214348
  • NDC分類 626.04
  • Cコード C0045

出版社内容情報

キャベツの花って、どんな花? タマネギを切るとなぜ涙が出るの? アスパラガスの葉はどこにある?小さな疑問に答えながら、野菜の観察をすすめる。

内容説明

野菜ももとをただせば野生の植物だから、野性に目覚め、自然の摂理の中で必死に生きようとする。しかし、野菜は太古の昔から人類のパートナーとして生きてきた存在でもある。だから自然界の植物としてたくましく生きる一方で、彼らは飼いならされた犬のように人間に寄り添い、人間の要求にこたえようと努力してきた。その結果、改良に改良を重ねられてきた野菜という植物は、野山に咲く野生の植物には見られないような特異的な性質を身につけた。この本は、個性あふれる身近な野菜の知られざる生命の物語である。

目次

キャベツ―赤ちゃんはどこから来るの?
レタス―キャベツには負けられない
タマネギ―涙なしには語れない
エンドウ―蝶のように咲く
ソラマメ―空を見上げて
アスパラガス―男たちよ、立ち上がれ
タケノコ―急生長の秘密
ゴボウ―泥まみれの英雄
カボチャ―能ある瓜は爪を隠す
シソ―鮮やかによみがえれ〔ほか〕

著者等紹介

稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年、静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士

三上修[ミカミオサム]
1954年、横浜市生まれ。1976年、多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。自然科学のイラストを得意とする。現在はフリーとして活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

86
他館図書館本。雑草はなぜそこに生えているのかの作者本、 東京・自然農園物語の裏紹介。 野菜のうんちくが詳しく書かれている本。ニンニクパワーの原因は弱い毒が人間の身体に刺激になっているとか、メロンイチゴが紹介されていたり(メロンもイチゴも野菜だから)、オクラがアフリカ出身で語源もンクラマであるとか…。 野菜を女性にたとえると侮辱表現になったり、特定の野菜が不浄のもの扱いされることもあるようですが、あくまで悪いのは人間のほうだったりとフォローがあり野菜への愛が伝わってくる作品。2022/10/16

kinkin

62
食べ物としての野菜を生きものとしての野菜として考察した本。43種類の野菜について三上修氏の精緻なイラストとともに紹介されている。読んでいくと意外なエピソードや今まで知らなかったことが多く書かれておりどれも興味深く読むことができた。メロンは果物ではなく野菜であること、かぼちゃや瓜と同じなこと、イチゴのいつも食べている赤い部分は実ではないということ等他にもたくさんのトリビアが読み取れる。野菜のことを少しでも興味を持ったらおすすめの一冊。図書館本。2016/12/04

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

7
【ココロの琴線に触れたコトバ】春、掘りたてのやわらかいタケノコを食べる。これこそ人にも自然にもやさしい暮らし方ではなかろうか。2014/11/22

むつこ

6
始めに「学生時代友人のゴミのような部屋でハクサイの花をみつけた」とあり、一体どんな人たちだろうと怖かった・・・しかし、そんな奇妙な発見と感動をする作者ならではの感覚が面白い由来の紹介。キャベツ畑は夜の恋人たち、レタスは新婚サラダ。各エピソードに納得できるのがますます面白い。どんな野菜にも由来や歴史がある。もっと、もっと知りたくなった。2013/05/22

みどり

3
身近な野菜について面白おかしく書いてあってためになる本でした。 植物に詳しくなくても楽しめる一冊だと思います。2013/09/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/226506
  • ご注意事項

最近チェックした商品