出版社内容情報
品川の地にない品川駅、実体のない学芸大学駅、どこにあるのか分からない、つくばエクスプレスの「みらい平」「みどりの」など、問題がある首都圏の駅名に物申す。
◎品川:港区にあるのに「品川駅」とは?
◎泉岳寺:お寺が駅名を訴えた!
◎都立家政:中野家政女学校は60年前に消滅
◎代々木:千駄ヶ谷とすべきだったのだが…
etc.
内容説明
駅名は鉄道施設の名称ではあるが、地名と同様に場所を特定する役割をもたされている。ところが、品川駅のように地名と合っていない駅名が少なからずあるし、学芸大学駅のように実体のない駅名や、わけの分からない新駅名もある。本書では首都圏の80余りの駅名を取り上げて、その歴史的正統性を問うとともに代替案を示す。明治5年開業の官設鉄道から、つくばエクスプレスまで、鉄道史の興味深いエピソードを豊富に盛り込んだ好読みもの。
目次
序章 駅名はこれでいいのか―“何でもあり”の日本の駅名
1章 駅名は誰のものか―施設名を駅名にすることの問題点
2章 東京都心のパクリ駅名
3章 山手線駅名総点検
4章 駅名ミステリー・ゾーンを探検する
5章 つくばエクスプレスの駅名全検証―こんな駅名はもう許せない!
著者等紹介
楠原佑介[クスハラユウスケ]
昭和16年(1941)、岡山県に生まれる。同41年(1966)、京都大学文学部史学科(地理学)卒業。出版社編集部勤務ののち編集・著述・評論活動に従事。昭和52年(1977)から地名保存運動の全国組織化に取り組み、地名政策確立のための評論活動を展開。地名情報資料室・地名110番主宰、正しい地名復興運動世話人
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