出版社内容情報
最先端の医療が受けられる? でも研究材料にされるんじゃ? 大学病院の実態とその適切な利用のコツを、医師・医療アナリストがやさしく解説。
内容説明
万が一のことを考えれば最初から大学病院にかかったほうが安全だ―そう考える人は多いようです。でも大学病院は町なかのクリニックや市中病院とは、やっぱり違うところがあります。軽い病気の場合はかえって時間がかかることもあります。医学生や研修医の対象になって、通常よりもたくさんの検査を受けることもあるでしょう。その一方では最先端の医療機器や医療技術があることも事実です。大学病院には「賢い利用法」というものがちゃんとあるのです。誰もが感じる73の疑問に答えるかたちで、医師であり医療アナリストである著者がわかりやすく解説します。
目次
第1章 大学病院とはこんなところ(大学病院はなぜあんなに混むのか?―ただの風邪でもともかく大学病院という風潮;大学病院はなぜあんなに混むのか?―もしものときのことを考えると大学病院が無難? ほか)
第2章 大学病院にまつわるこんな不安(医大生の授業の材料になって危なくないか?―医学生は医師の監督下でしか動かないから、ほぼ心配なし;研修医の修練の材料にならないか?―危ない目にあう可能性はあるが医療につきものの危険程度 ほか)
第3章 医者の正しい選び方(万が一のことを考えれば大学病院?―「いきなり大学病院」よりも「まずは診療所」;万が一のことを考えれば大学病院?―信頼できる「かかりつけ医」をもっておく ほか)
第4章 薬にまつわるこんな疑問(日本の医療は「薬漬け」か?―薬価差益のメリットは薄れた;日本の医療は「薬漬け」か?―医療費に占める薬剤費の割合が高い日本とフランス ほか)
第5章 医療にまつわるこんな疑問(お金持ちだから助かる病気がある?―国民皆保険のおかげで「平等」な医療サービスが実現;国民皆保険に問題はないか?―医療サービスへのニーズは多様化 ほか)
著者等紹介
真野俊樹[マノトシキ]
医師、医療アナリスト。医学博士、MBA。1961年、名古屋市生まれ。名古屋大学医学部卒、英国レスター大学経営大学院修了。内科学、病院管理学、医療制度、医療経済等を専門とする。現在、多摩大学大学院客員教授、医療アナリスト。医療・病院の現状に対して的確かつ客観的な指摘を行っている。テレビ番組でコメンテーターもつとめている
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