内容説明
ロシア政府や財界内部の権力をめぐる暗闘は、日本人の想像を絶するすさまじさ。その一部始終を明らかにした。
目次
プリマコフ降ろし
カシヤノフ台頭と「ロシアゲート」
第二次チェチェン紛争とエリツィン退陣
プーチンの秘密の顔
プーチン政権の船出と「戦略」
朝鮮半島への野心
カスピ海エネルギー外交
新アルミ戦争と巨大企業の誕生
米新政権とロシア外交の転換
独占体めぐる政争〔ほか〕
著者等紹介
江頭寛[エガシラヒロシ]
1944年神奈川県生まれ。東京外国語大学ロシヤ語科卒業。70年日本経済新聞社入社。81年から4年間モスクワ特派員。現在国際部編集委員
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感想・レビュー
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サメ社会学者Ricky
2
プーチンについてだが、彼自身よりも周りの政治家、企業、富豪、外交をより詳しく述べた本。情報が歴史から政治、外交、エネルギーまで広く量が多い。おまけにロシア語の企業名や個人名がとっつきにくいという、一気に読み終わるとなかなか疲れを感じさせる。表紙が少しまともな写真だなって思ったら、裏表紙のプーチンはすごいドヤ顔。早くレポート書かないと頭がプーチンになってしまう。2014/07/05
Yoshiteru Hayashi
0
ゴルバチョフの時代のグラスノスチとペレストロイカとソ連邦の崩壊、その後のエリツィン政権、2000年代から始まり現在に至る20年に渡るプーチンの長期政権の内実を描いたドキュメンタリー。三十年余にわたりソ連・ロシアの深部を観察してきたジャーナリストがプーチン政権の国内外での壮絶なエネルギー利権闘争を描き、現在ロシアの奥深さ、プーチン政権の強さなど喝破する。2020/03/17