金正日に悩まされるロシア―将軍様の権力

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794213082
  • NDC分類 312.21
  • Cコード C0031

内容説明

極東のソ連軍大尉だった金成柱はスターリンによって伝説の英雄金日成に仕立て上げられた。このときからこの国の欺瞞の歴史が始まる。しばらくすると、ソ連のコントロールもきかなくなる。朝鮮戦争を始めた金日成は軍事的には無能だった。中国に助けられ窮地を脱する。しかし、戦後ソ連派、中国派、国内派をことごとく粛清、ソ連、中国との関係は悪化、「主体思想」をつくりあげ、唯我独尊の国へ。金日成の死後、政権は金正日に移されるが、金正日は悲しみと不安から酒に溺れる。やがて飢饉と生産の崩壊、そして国民を犠牲にしたロケットと核を中心とする「先軍政治」の国へ。著者はこの本を「『主体の国』にはもはや歴史的展望はない」と結ぶ。金父子の行動原理は二人の腕利きの著者によって完全に裸にされた。

目次

第1章 金日成の時代とその総決算
第2章 金正日―北朝鮮の「偉大なる将軍様」
第3章 金日成死後の北朝鮮
第4章 朝鮮半島の南北対話
第5章 アメリカが「悪の枢軸」と呼ぶ国
第6章 たそがれの「金正日の時代」

著者等紹介

下斗米伸夫[シモトマイノブオ]
1948年札幌生まれ。71年東京大学法学部(政治コース)卒業。78年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。現在法政大学法学部教授。成蹊大学法学部教授、ハーバード大学ロシア研究所客員研究員、朝日新聞客員論説委員などを歴任

金成浩[キムソンホ]
1963年大阪生まれ。98年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得。北海道大学スラブ研究センター非常勤講師を経て、現在琉球大学法文学部助教授(国際関係論)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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