内容説明
映画『フィールド・オブ・ドリームス』が上映されて約十年、撮影現場となったアイオワ州の野球場のセットを訪れた人は百万人を超えた。「それを作れば、人々はやって来る」という映画の中のセリフをなぞるように、元ロケ地には毎日多くの人々が訪れているのだ。来るのは映画ファンだけにとどまらない。ある者は愛する家族を失った傷を抱えて、ある者は長いあいだ離ればなれになっていた父親と会うために、そしてある者はただの観光で、特別なアトラクションがあるわけでもないアイオワの田舎町にやって来るのである。アメリカの新たな「聖地」になりつつあるトウモロコシ畑の球場の魅力と、そこに集う人々の悲喜こもごもの人生模様を描く胸を打つレポート。
目次
1 夢の球場のストーリー
2 フィクションが現実になる
3 時間を止められる場所
4 俗世に聖なるものを探す
5 トウモロコシ畑での和解と救済
6 アメリカの国民的娯楽、そして父と息子
7 ここは天国?
著者等紹介
マンデル,ブレット・H.[マンデル,ブレットH.][Mandel,Brett H.]
妻、娘一人とフィラデルフィア在住。フィラデルフィア市財政監査局で経済政策の分析にたずさわるかたわら、野球についての本の執筆活動もおこなっている
小西敦子[コニシアツコ]
熊本県生まれ。出版社勤務を経て翻訳家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井戸端アンジェリか
13
その後好きなので、ただの好奇心で買った。ロケ地がそのまま残っている事に驚き、日本からも足を運ぶ人がいる事に驚く。土地所有者二家族の運営方法や考え方の違いを好意的に遠慮深く書いているけど、きっと将来的にはディズニーランド状態になってしまうんだろうなぁ、そっとしておいて欲しいんだけど。 野球と言えば父と息子の感じがするけれど、ここの球場にはそれ以外の何かもあるようです。これから先、大切な誰かに逢いたくてたまらなくなったらトウモロコシ畑を覗きに行くかもしれないな。2015/12/21
ホークス今季はAクラス!
1
アメリカ人は、「パワーが宿っているかどうかは さておき、それらが人々に何らかの信念と確認をも たらすパイプ役になる」物を求めており、「人生に 奇跡を呼び込めるという希望を抱いて、聖地や聖な る物体に出会うためにはるばる旅をする」気持ちが 映画「フィールドオブドリーム」のゆかりの地に人 が多く訪れる要因になっている事などが書かれてい ました。2025/01/12
siomin
0
映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台になった「夢の球場」になぜ訪れ、そこで何を思ったのかをまとめた一冊。いわゆる「聖地巡礼」は今は盛んだが、その走りなんでしょう。ただ、ここを訪ねることで人生が変わったという人が少なからず出てきたのは興味深い。それだけ映画が素晴らしく、映画の舞台を見た人に感慨を及ぼす場所を探してセットを作り、それをずっと維持しているからなのでしょう。さらにいうならば、アメリカ人にとっての野球の意味合いや、親子におけるキャッチボールの意味合いに特別なものがあることを表しています。2025/02/15
ぞだぐぁ
0
アメリカでの聖地巡礼の事例の本。映画『フィールド・オブ・ドリームス』のロケをおこなった農場の持ち主、撮影スタッフや訪れた人々にもヒアリングを行い撮影開始から現在に至るまでの経緯を調べアメリカ人にとっての野球の特別さについての解説を加えた考察が書かれている。2020/01/29
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