出版社内容情報
世間の流れから微妙にズレてしまう「僕」。幼少期から青年期にかけての出来事をほんのり毒を含んだユーモアで包んで、人間という生き物の「裸」の姿を描いた全米ベストセラー。
内容説明
やることなすこと世の中と波長が合わない「僕」。ヘビースモーカーで肝っ玉の据わった母さん。ゴルフ狂で説教好きの父さん。意外と男気のある姉さん。生意気な三人の妹と弟。ワケのわからない料理をつくってくれるギリシャ系移民のお祖母ちゃん。やがて「僕」はハイスクールを卒業し、家を出て大学へ。いろんなところへ行って、さまざまな人と出会ってささやかな冒険をする。いつも少しだけまわりとズレてる僕がいる。まわりの人も少しずつズレている。そのズレの隙間から見える人間たちのハダカの姿が、ほんのりと切なさを帯びたユーモアのなかで描き出されていく。
著者等紹介
セダリス,デビッド[セダリス,デビッド][Sedaris,David]
1956年12月26日、ニューヨーク州ジョンソンシティー生まれ。作家。National Public Radioのパーソナリティー。1992年、同ラジオ局の「オール・シングズ・コンシダード」に登場し、“SantaLand Diaries”(「サンタのお国のクリスマス」)という放送原稿を朗読したことで大ブレーク。ニューヨーク・シティ在住
倉骨彰[クラホネアキラ]
翻訳家。テキサス州立大学オースチン校大学院博士課程修了。数理言語学博士。オープンテクノロジーズ社勤務
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
40
読後は「作家さんの伝えたい事が理解できたのかなぁ~」と自問した一冊でした。表題の「すっぱだか」は良いタイトルだと思います。この話は、作家さんの私小説的な面もあるようなんですが、自分自身にまとわりついているものを少しづつ少しづつ葛藤しながら脱ぎ去っていく、そして最後はすっぱだか・・・。しかも、こういう内容は大人になってからの感情のように思えるけど、この話では子どもの時代から大人になっていく間ぐらいの年代の話となっている点が珍しいかな?と勝手に思いましたね。でも、真意はこんな単純な事ことではないと思います。2020/04/18
haru
2
*3.8 まさにすっぱだかでありのままを書いてる感じ。気張り過ぎてデフォルメされたお涙頂戴とか苦悩とかに、こんなにも彩られてない本は久しぶりで、気持ち良く読めた。親の病気の話とか、障害者の友達の話なんて、全く同感です。2010/10/14
夏しい子
1
ある青年の少年時代の思い出を エピソードごとに綴ってある物語。 この主人公は、素直というか 色んな妄想の出来る子のようだ。 家族それぞれの姿を極端に描いてあるので 各章ごとに 「これ、同一人物?」と感じるほど 個性がきつい。 この本を読んでいると 家族って、傷つけあってもまた寄り添って そしてまたケンカしてを繰り返して かけがえの無いものになっていくんだなと 改めて思ったね。 感動物語というよりは、ちょっとヘンチクリンな 笑える話です。
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- 経済統計論 青木教養選書