• ポイントキャンペーン

ピョートル大帝の妃―洗濯女から女帝エカチェリーナ一世へ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 256,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794211644
  • NDC分類 288.493
  • Cコード C0095

内容説明

十八世紀はロシアにとって女帝の時代だった。初めての女帝エカチェリーナ一世から、有名なエカチェリーナ二世まで四人の女帝を輩出したのである。その先鞭をつけたのが本書の主人公エカチェリーナ一世である。ソ連時代は皇帝の伝記は限られたものしか刊行が許されなかったこともあって、エカチェリーナ一世の伝記はいまもない。著者は亡命ロシア人が多くいたパリの古書店で革命前に刊行された文献を渉猟し、本書を書き上げた。ヴェールを脱いだエカチェリーナ一世はまことに魅力に富んだ女性で、読むものを引きつけずにはおかない。

目次

1 洗濯女マルタ
2 ツァーリの伴侶
3 皇后の戴冠式
4 女帝誕生
5 終幕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

8
18世紀はロシアにとって女帝の時代だった。初めての女帝エカチェリーナ1世から有名なエカチェリーナ2世まで4人の女帝を輩出したのである。その先鞭をつけたのが本書の主人公エカチェリーナ1世である。2005/07/05

鐵太郎

8
政治的にはまったく実績も残さず無能だった女帝の時代であったにもかかわらず、『エカチェリーナ1世の治世は、その後の暗い時代に、安らかで良い治世であったと、幾度となく宮廷でも民衆の間でも懐かしいがられ慕われたのである。(P256)』 といわれたとは、どういう意味なのか。面白いロシア史の一断面です。デュマに書かせたらなら、もっと劇的な歴史劇を書いたかもしれない。そうはいかなかったのは残念。(笑)2013/12/23

メイ

4
米原万里女史書評より手に取る。ロシア伝記は初めてだがとてもおもしろく、小説を読むようにページを捲る。事実を並べるだけじゃなく、ピョートル帝、エカチェリーナ始め登場人物の描写が読み易く、且つ熱く書かれていてまるで、彼らの傍らで様々な出来事を眺めているかのような読み応え。最後のエリザヴェータが王位奪取により、母との約束を成就させるところなどドラマだ。これを読んでロシア歴史に興味を持たずにはいられない。歴史書としての良書。そしてエリザヴェータの治世にすごく知的好奇心が沸いたのであった。2013/12/25

諏訪菜子

3
たまに存在するマイナーメジャーな歴史上の人物を、小説家とも研究者とも言えない人が小説とも歴史書ともいえない文章で書く謎の評伝シリーズ(と勝手に命名)に連なる一つ。歴史小説・物語として臨むと難点ばかりだけど、大部分の日本人の未知なる人物を紹介する作業としてはとても意義ある一冊じゃないかなと思います。2015/07/01

greenman

2
ピョートル1世について語る本は多いが、その妃にして次の皇帝(女帝)として即位したエカチェリーナ1世を記した本は少ない。とくに日本ではほとんどないと言ってよく、そもそもこの時代のロシアの本もあんまり無いのが現状だ。本書は小説調で歴史書という雰囲気は少ないが、この時代のロシアの人々が生き生きと描かれている様を読むと、ロシアという国家の萌芽を感じる。2019/06/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/406933
  • ご注意事項

最近チェックした商品