死体につく虫が犯人を告げる

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794211507
  • NDC分類 498.94
  • Cコード C0098

内容説明

虫たちは決して殺人事件を見逃さない。驚くべき早さで死体を発見し、卵を産みつける。真の第一発見者である昆虫から手がかりを得るために、死体につく虫を丹念に集める昆虫学者がいる。彼らは現場から採集された標本を分析し、捜査官をも驚愕させる確度で死亡時刻を推定する。時には死後数年たった白骨死体であっても、昆虫の証拠から犯行の時期を推定できるのである。普通の昆虫学者だった著者が殺人現場へと乗り込み、「法医昆虫学」の第一人者となるまでに経験した数々の捜査を例に、このまったく新しい捜査法を紹介する。

目次

一九八四年、ホノルル
昆虫学者、死体と出会う
虫の証拠を読み解く方法
腐乱死体を研究する
ハエはすばやく事件を嗅ぎつける
乾いた死体を好む虫たち
死体が覆い隠された場合
ハチ、アリのたぐい
海上の死体、吊り下げられた死体
殺虫剤と麻薬の影響
つらすぎる仕事
証言台の昆虫学者
法医昆虫学を認めさせる
新しい挑戦

著者等紹介

ゴフ,マディソン・リー[ゴフ,マディソンリー][Goff,Madison Lee]
1944年生まれ。ハワイ大学マノア校昆虫学教授。ホノルル市・郡監察医局の法医昆虫学顧問も務める。新しい犯罪捜査法である法医昆虫学の草創期から研究にたずさわるほか、FBIアカデミーで法医昆虫学の訓練セッションを担当するなど、手法の普及にもつとめてきた。アメリカ法医昆虫学評議会の設立メンバーの一人

垂水雄二[タルミユウジ]
1942年大阪生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。科学ジャーナリスト
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もえたく

12
川瀬七緒氏が『法医昆虫学捜査官シリーズ』を書く際にインスパイアされた法医昆虫学の第一人者によるノンフィクション。死体につくウジ、アリ、ハチ等の昆虫から死亡時刻や死亡場所を割り出す実例を事細かに記載し、気持ち悪いことこのうえないが、人に見立てた豚を死体と同じ状況下で観察して同定作業する様はプロフェッショナル過ぎる。食事中にはお薦めできないですが、リアル赤堀先生を感じられました。2018/06/04

エル

9
翻訳ものは苦手であんまり頭に入ってこなかったこど、まさに作者はリアル赤堀先生だ!!捕虫網を振り回し、ウジの雨、頭蓋骨にアリのコロニー、死体につく虫の変移。ADDは何度読んでも理解出来ないが。 ハエ幼虫症で生きながら組織を食べられた幼児の話は壮絶すぎ。そのうち赤堀先生の話に出てきそう。2021/02/21

buchi

4
すごく面白くて、ウジ動画を見るのやめられなくなった。コカイン代謝物(ベンゾイルエクゴニン?)でハイになるウジ虫…ぞわぞわ。2020/06/26

新橋九段

3
徹底した冷静さとブラックなジョークで小気味よく法医昆虫学の実際を論じる一冊。ただハワイというアメリカでも特殊な環境下での話なので、なかなか想像しにくい部分も。2017/05/09

きざはし

3
死体にたかる虫の種類や発育段階から、死後経過時間を推定する法医昆虫学。その草分けメンバーであるマディソン・リー・ゴフによるエッセイ集。虫がもたらす情報の正確さには驚かされる。普通に読み物としてもおもしろいです。2010/09/03

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