内容説明
ジャーナリストの著者が、甥イアンの成長を描きつつ、自閉症の正体を追究してゆく。脳と言語の深遠な世界に読者を引きこむ、たぐいまれな書。
目次
1 診断
2 人は語らずにはいられない
3 嬰児期に捕らわれて
4 自閉症の正体
5 イアン、学校へ
6 ふたたび、かたことを話す
7 最大のパニック
8 「ぼくは じへいしょうだから」
9 愛にかこまれて
著者等紹介
マーティン,ラッセル[マーティン,ラッセル][Martin,Russell]
コロラド州在住の作家・ジャーナリスト。これまでに長篇小説1作とノンフィクション作品4作を発表している
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感想・レビュー
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AR読書記録
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サックス先生の本、その他ハヤカワNF系の脳神経系テーマの本などで、「人間って不思議...」と思うことは楽しくもあるけれど、そういうざっくりした“人間”で終わらず、具体的な一人の人間として、またその家族・周囲の人間として、当事者がいることなのだときちんと意識していかないといけないと思っている。人によって症状に差異もあるようだけれど、イアンの場合は、正常に機能しない・思い通りにならない身体に精神が閉じ込められている状態、といえるだろうか。直接的な助けにならないとしても、理解はよりよい世界への第一歩と思いたい。2018/01/03
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