出版社内容情報
『幕末太陽伝』『嵐を呼ぶ男』の美術監督が明かす映画界裏話。今村昌平、木下恵介などと共に数々の名作を生み出した著者が、多くのエピソードを交えつつ美術の仕事について語る。
内容説明
製作日数は短いけれど、贅を尽くしたセット―1952年から1970年、113本の映画作品の美術に創意を凝らした美術監督・中村公彦。松竹から日活へとその輝かしい業績をたどりながら、名作、名監督を映画美術を通して縦横に語り尽くす。黄金期日本映画を支えた美術の世界が、貴重な写真、図版とともに蘇る。
目次
第1章 舞台美術の世界へ
第2章 美術監督の仕事
第3章 松竹・大船撮影所へ―小林正樹、木下恵介とともに
第4章 日活・調布撮影所へ―川島雄三とともに
第5章 今村昌平とともに
第6章 井上梅次・松尾昭典とともに
おわりに 映画美術からインテリア・デザインへ
著者等紹介
中村公彦[ナカムラキミヒコ]
1916年、熊本市生まれ。1937年、早稲田大学商科卒業後、三菱重工業に勤務。戦後、「ムーラン・ルージュ」で軽演劇の舞台美術を手がけた後、1951年、松竹大船撮影所に入社。1954年、日活調布撮影所に移籍。1970年『牡丹と竜』を最後にフリーとなり、インテリア・デザインなども手がける。(協)日本映画・テレビ美術監督協会会員
岩本憲児[イワモトケンジ]
1943年、熊本県生まれ。早稲田大学文学部演劇科卒。同大学院芸術学科(映画学専攻)博士課程修了。現在、早稲田大学文学部教授(演劇・映像専修)
佐伯知紀[サイキトモノリ]
1954年、愛媛県生まれ。早稲田大学文学部演劇科卒。同大学院芸術学科(映画学専攻)修士課程修了。現在、東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究官。戦前・戦後の日本映画を新しい視点で見直す研究とともに、失われたフィルムの発見・復元に従事する。『忠次旅日記』(伊藤大輔、1927)の復元、最長版『滝の白糸』(溝口健二、1933)の作製等。近年はロシアに残されていた日本映画の調査も行った
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takao
tkm66
まさやん80