内容説明
史上ただ一人、二度、将軍となった“足利義稙”、幕府に楯突き壮絶な最期を遂げた承久の乱の黒幕“法印尊長”、異郷をさすらい、刑死の憂き目を詩を唱えることで免れた傑僧“雪村友梅”…。日本史上最も魅力的な時代=中世には、幾人もの知られざる才人、奇人が埋もれている。人名事典にさえ載っていないかれらの知られざる業績、型破りな生涯を膨大な史料から徹底的に掘り起こした、著者会心の労作。
目次
法印尊長―幕府に楯突いた院近臣
京極為兼―政治に深入りした歌人
雪村友梅―中国で辛苦した傑僧
広義門院―幕府がひれ伏した女院
願阿弥―室町のマザー=テレサ
足利義稙―流れ公方
著者等紹介
今谷明[イマタニアキラ]
1942年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。日本中世史専攻。現在、横浜市立大学国際文化学部教授
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感想・レビュー
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funkypunkyempty
2
★★☆ 出てくる人達があまりにマニアック過ぎて、ただただ字面を追うだけの時間になってしまった。面白いのかつまらないのかもよく分からない2019/06/14
ダージリン
2
ここで採り上げられている人物は聞いたことがない人ばかりであったが、数奇な運命を辿った人達ばかりで面白かった。南北朝から室町にかけての政治の流れにも理解が深まる。廃立後再任したという足利義稙や、飢民救済に力を尽くした願阿弥など、もっと深く知りたいと思わせる人が多かった。彼等が生きた中世という時代が持つ魅力も大きいように思える。2016/08/14
縁川央
1
想像していた内容とは違ったけど、意外と面白かったよ。歴史苦手すぎてよくわからない部分もあったけど。2023/06/18
石橋
0
けだるい。2009/04/04