京の職人衆が語る桂離宮

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794210692
  • NDC分類 521.82
  • Cコード C0095

内容説明

三百数十年前の元の姿に修復するとはどういうことか。そこにはどんな困難があったのか。実際に修理した棟梁、葺師、左官、畳師、唐紙師、表具師、錺師と彼らを束ねたディレクターが初めて明かす復元の苦労話。

目次

桂離宮と京都西の岡郷の大工集団・安井一族―安井清
選りすぐった材料が使ってある桂離宮―渡辺節夫(棟梁)
トラック十八台分の椹材を使った柿葺きの御殿―吉川昌治(葺師)
仕上げは錆壁の中塗り仕舞い―小川久吉(左官)
漆職人の手を借りた樹脂加工修理―安井清
畳縁の色で格式がわかる有職畳―池内富久造(畳師)
創建当初の図柄を復元した唐紙―千田堅吉(唐紙師)
越前奉書に藍染めした襖の紺紙―松村好得(表具師)
昭和の大修理ですべて作り直した錺金具―石野隆之(錺師)
桂離宮の解体修理までの道―安井清、安井巧
数奇屋建築の最高峰・桂離宮―安井清、安井巧

著者等紹介

笠井一子[カサイカズコ]
昭和20(1945)年、広島県生まれ。昭和44(1969)年、法政大学社会学部社会学科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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テキィ

6
「京の大工棟梁と七人の職人衆」の続編的聞き語り。とても良い話なんだけど、仕事だけに表に出ない部分はあるんだろうなと邪推。それでも、時間と金を書けた仕事への執念はすごい。2010/12/05

ムカルナス

4
昭和の大修理に関わった職人衆(棟梁、葺師、左官、表具師、錺師、唐紙師、畳師)の話。日本建築は素人目には判らないが大変な手間をかけ耐久性と美しさにこだわった仕上がりになっている。しかし技術をもつ職人は年々減ってきており、日本人も日本建築が西洋建築のように自己主張が強くなく当たり前のように身近にあるためか素晴らしさを認識できずにいると思う。日本建築は奥が深すぎて見る目を養うには時間がかかりそうだけど これからも勉強していきたい。2016/11/04

ELW

2
 昔、NHKで桂離宮の修復を扱った番組をちらっと見たときに、どうにもならんかった柱を新しい北山杉から選び抜いたはいいが、古色をどうやってだすかのに難儀したことのオチが良かったのと、多分、安井さん番組内で、これからのことを尋ねられて「もう1回やりたい。」とおっしゃったことにじーんときました。腕のふるいようのない時代。京都御所の檜皮葺だけで、国内の檜皮2年分とは。2019/09/21

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