内容説明
遠い昔のアラスカ、ある部族に狩りの好きな男勝りの少女がいた。少女は狩猟の技である鳥の鳴きまねが得意で、皆に“鳥の娘”と呼ばれていた。娘は、いつまでも自由でいたい、結婚なんてしたくないと、掟を破って故郷を飛び出す。しかし自由なサバイバル生活を楽しんでいたのもつかのま、敵の部族に捕らえられ、奴隷にされてしまう。奴隷の屈辱、レイプ、孤独な出産、仲間の虐殺。悲しみを乗り越えて復讐を誓う娘は、敵を皆殺しにして逃亡するが…。極北の大地を舞台に繰り広げられる試練と再生の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けいこ
10
アラスカの伝承物語。ただ自由に生きていきたかっただけなのに、別の部族に拐われたり奴隷として扱われたり大変な困難に遭う。創作の部分もあるみたいだけれも本当にあった話というから怖い。「未来を信じなきゃ」という言葉が印象に残りました。2016/11/07
星落秋風五丈原
3
ジュットゥンヴァァもダ―グーも、敵対するエスキモーのチークワイイ族によって、もっとも大切な存在を奪われる。だが、チークワイイ族にしても、彼等個人に恨みがあるわけではない。だが、今とは違ってお互いに意見を戦わせたり討論する余裕もない。ジュットゥンヴァァとダ―グーを昔からの慣習で縛ろうとした部族はまた、同じように、「昔からそうだったから」という理由で、互いに殺戮と略奪を繰り返していただけだ。そしてその輪廻に、二人も巻き込まれてしまった。その構図は、現代になったからといって、全て解消されたわけでもない。2013/06/09
刳森伸一
2
衝撃的なストーリーですね。様々な悲惨な出来事が起こりますけど、物語に力強さが通底しているところが救いか。2012/12/04
志ん魚
2
アラスカ・インディアンの著者が、部族に伝わる伝承をもとに紡いだ物語。シンプルで淡々とした語りながら、まっすぐに胸を突かれます。現実に当時彼の地に生きた人々は、さらに想像を絶するほど過酷だったんだろうなあ。。。と思ってしまう。2009/12/04
よきし
2
衝撃の物語だった。 社会の型にはまれない辛さ、それは本人にとっても周りにとっても不幸だ。長い放浪、苦しみ、その一つ一つが最後の出会いに繋がったんだんだなぁ。でも、あんなところまで旅したんだなぁとびっくりした記憶があります。再読したい本。
-
- 電子書籍
- みいちゃんと山田さん 分冊版(29)




