内容説明
むし歯予防の最善の策は水道水のフッ素添加というのが、世界の常識である。お隣の韓国でも近年、水道水のフッ素添加が広まっている。一方、わが国では実施ゼロ。相変わらず、削る詰めるの“治療”ばかりしている。治療から予防へ、この世界の潮流から取り残された日本の歯科医療の貧寒たる現状を衝くとともに、一部で行われている予防優先の先進的な歯科医療の例を紹介することで、あるべき歯科医療とは何かを示す。なお、ワクチンによる、むし歯・歯周病撲滅の可能性にも触れる。
目次
プロローグ 予防をしない日本の歯医者
第1章 日吉歯科診療所物語
第2章 フッ素とむし歯の闘い
第3章 ニュージーランドの歯科医療を見にいく
第4章 日本人の歯の悩み
第5章 患者の未来と歯医者の未来