内容説明
中世の南仏プロヴァンスで活躍した吟遊詩人マルカブリュの幻の作品が発見された。それはある修道女の死を悼んでまとめられた巻物だという。そこには、詩人の恋人だった修道女の死にまつわる謎めいた言辞がちりばめられていた。修道女の死体からは異端の印が発見された。死の真相を追った詩人は、なぜ完成した巻物を川に投げ捨て、沈黙してしまったのか?歴史の真実を探る主人公の前に、盲目の女性画家、狂った砂金採り、人の心を読む修道院長が現れて…。中世南仏に花開いた至高の愛をめぐり、謎が謎を呼ぶ歴史哲学ミステリー。
感想・レビュー
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- 洋書
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