出版社内容情報
スケールの大きなバイタリティ溢れる起業家!
南海電鉄、関西電力、毎日新聞の創立、小阪鉱山の経営、児島湾の干拓など、一代で身をおこし、関西の渋沢栄一といわれた実業家・藤田伝三郎の真実の姿!
内容説明
南海電鉄、関西電力、毎日新聞の創立、小坂鉱山の経営、児島湾の干拓など、一代で身をおこし、関西の渋沢栄一といわれた実業家・藤田伝三郎の真実の姿。
目次
1 ニセ札事件と世間の評価
2 新事業の本拠を大阪に
3 西南戦争で一躍大長者に
4 虚像はいかにつくられたか
5 産業界の第一線に立つ
6 事業の主力を小坂鉱山と児島湾干拓に
7 借金がふくらみ破綻の危機に
8 小坂鉱山が日本一の銅山に
9 藤田伝三郎の人となりと育てた人々
10 徹底した趣味と人間平等の意識
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆぅ
2
明治が舞台のある作品内で登場した『藤田組』に興味を持ちこちらを読みました。他の財閥が卑しいと見向きしなかった製靴業で成功、新聞・鉄道・鉄製架橋・鉱山・紡績・発電…ありとあらゆる分野で功績を残した。採用した人物を信じて事業の全てを託したり、若い実業家を支援したり、教育や貧困救済など様々な寄付にも積極的。藤田伝三郎、凄いお方でした…。仕事だけではなく趣味に対する姿勢も素敵でした。2019/01/10
かみけん
1
☆☆藤田美術館に興味を持って読んだ。藤田伝三郎には知識が無かったが明治を彩るバイタリティーあふれる人物で多くの会社(同和鉱業、藤田観光、日立、日産など)の緒をつくったらしい。人を信じて任せきるという考え方もユニーク。業績について事実を淡々と記してあるが、そこにあったであろうドラマを感じることができた。2015/08/28