出版社内容情報
激増する集団食中毒と食品業界の闇を暴く、衝撃のレポート。
病原性大腸菌O157を運んできた犯人は牛肉か、リンゴか、冷凍食品か?
内容説明
病原性大腸菌O157を運んできた犯人は牛肉か、リンゴか、冷凍食品か?激増する集団食中毒と食品業界の闇を暴く、衝撃のレポート。
目次
1 最前線からのニュース(大発生の予兆;変化する食中毒)
2 物質社会における生活と食物(変化の逆説;流通=病原体のためのパスポート;動きまわる細菌汚染食品)
3 新興感染症と集団発生の構図(スーパーサルモネラと危険な卵;カンピロバクターと家禽コネクション;ハンバーガー・バクテリア;新しい病原体と拒絶の政治;狂牛の背後にある狂気)
4 地球は砂漠だらけ(菜食主義か、無汚染食品の探求か)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
更紗蝦
5
この本で扱われている汚染とは病原体による汚染なのですが、病原体を放射性物質に置き換えれば、原発事故による食品の放射能汚染にも通じる話だな…と思いながら読んでいたら、349pに「BSEは食品安全におけるチェルノブイリである」と書かれていて、ああやっぱり…と思いました。経済性を最優先させる企業と、消費者の無関心と、政府の無責任によって、汚染は拡散されます。そしてどの国も、健康被害が出ないうちは「我が国の食品は世界一安全」とアピールするくせに、健康被害が出れば「因果関係はわからない」で済まそうとするのです。2014/01/13