内容説明
複雑系、カオス理論など最新の科学理論から、宇宙の生命の存在を探り、人間にとって宇宙人とは何かを鋭く論考する。
目次
第1章 人間はいつも宇宙人を探してきた
第2章 どこかでなにかが生まれている
第3章 宇宙からメッセージが届く日
第4章 宇宙人はいない
第5章 複雑系と宇宙人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ntahima
6
ドーキンスらのネオダーウィニズムは論理も明確で納得性が高いが、それだけで進化についての全てを説明できるかという素朴な疑問も残る。同著ではそこに宇宙には『組織化された複雑さ増大の法則』が働いており、物理法則が効率的に働き、十分に時間が与えられるならば、生命と意識とは自ずと出現すると主張する。面白い考えではあるが肝心の『自己組織化』がなぜ起こるかにつては殆ど書かれていないのが残念である。内容自体は平易な文章で書かれており当否は別として理解しやすい。2010/01/20
魔魔男爵
3
生命が発生する確率は10の四万乗分の一、宇宙に地球型惑星が一兆×一兆個あったとしても、生命誕生は有り得ない。生命発生の確率を満たすには宇宙は狭すぎる。今の宇宙より少なくとも一万倍の広さは必要だと言う、いない派の論旨が参考になる。それでも著者はいるというトンデモ理論を開陳しているがw2009/04/11
静
0
著者のいうダーウィニズムってネオダーウィニズムのことじゃないって思ったけど本職は生物学者ではないのでそんなものなのかもしれない。この宇宙には複雑さを増すような法則があるのではないかってカウフマンも言ってたなあ。2012/12/31