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内容説明
現代社会は災害の危機にどう対処したか。1995年1月17日、神戸周辺を襲った激しい地震。その時、人々はどのように行動したか。政治家、自衛官から新聞記者、商人、市井の人々まで、さまざまなかたちの地震体験を交錯させながら、現代の都市を不意打ちする危機に、全体として社会がどう対応していったかを詳細な取材をもとに描く書き下ろしノンフィクション。
目次
第1章 長く勤勉な前夜
第2章 ビワの木
第3章 狼少年
第4章 援軍
第5章 商魂
第6章 地を這う
第7章 遠い旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moka
1
1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災で被災した人々がどう対応したかを取材をもとに全貌を描く。生と死を分かつ運命。判断力。行動力。政府の遅い対応には驚くばかりだ。全容が掴めなかった、初めての経験だった、そんなことは朝からホテルでのんびり朝食を摂る言い訳にはならない。それに反して現地の消防団、自衛隊の判断力のなんと早いことか。第6章「地を這う」ではあまりの壮絶さに知らずに涙がこぼれた。震災で被災された方々にご冥福をお祈りいたします。『この数字を一言で形容すれば、すなわち、絶望』2011/11/02
mimm
0
3.11近く、震災関連の図書に触れたいと思い手にした一冊。阪神大震災のノンフィクションでした。一瞬にしての圧死、救助されないまま迫る炎。今のようにネットも携帯も普及してなくて、ただ遠い場所からテレビと大新聞だけで当時情報を得ていた身として、強く悲しさと恐ろしさを知りました。平成とはいえ昭和が近かった、そんな印象も抱きました。直下型地震に対しての自己対策も、強く考えさせられた、そんな一冊です。2013/02/25