米英にとっての太平洋戦争〈下巻〉

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米英にとっての太平洋戦争〈下巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 622p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794206053
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0022

内容説明

ドイツの敗戦とともに対日戦もいよいよ大詰めを迎える。長期の戦争で衰退の途を辿りつづける大英帝国と、対照的に強大な兵力・工業力・経済力を見せつけるアメリカ。両大国間の格差は拡大する一方であり、さらに新たな脅威としてソ連と中国共産党の存在が浮かび上がってくる。戦後体制を睨んで互いに牽制し合うチャーチルとローズヴェルト、そして蒋介石の闘いは、一層複雑な様相を呈しはじめていた。本書は、時系列に沿って太平洋戦争の細部を精密に描写しつつ、米英中の関係が日本およびアジアの植民地をめぐって刻々と変化していくさまを鮮やかに描き出す。これはまた、いかなる通説にも縛られない徹底的に公平な視点から、この戦争が世界史に与えた衝撃の本質に深く切り込んだ画期的著作である。バンクロフト賞受賞作。

目次

第4部 カイロから第二次ケベック会談へ 一九四三年十二月―一九四四年九月
第5部 第二次ケベック会談から日本の降伏へ 一九四四年九月―一九四五年八月
第6部 太平洋戦争の余波、結び

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

47
本書は戦史ではない。下巻は戦勝に向かう中でのアメリカとイギリスの戦後体制(特に半植民地主義的なアメリカと植民地帝国イギリスの対立からくるアジア政策)構想の違いを詳細に論じている。最後の「結び」は手っ取り早く本書の内容を知るには適切。1978年刊行なので時代的制約はあるが、諸植民地の独立、ベトナム戦争の帰趨やイギリスのEC加盟まで視野に入れた「余波」の章も著者の現代を見通そうとする歴史に対する姿勢がよくあらわれている。大部で難渋だが読後感は良い。ただ、福田和也氏の「解説」は持論が勝ちすぎていて蛇足と思った。2020/12/20

hdo obata

8
4週間かけて半分ほど読んだ段階での感想です。正直言って面白くなかった。なぜか?第一にマレー沖海戦、シンガポール陥落等、緒戦の日本軍の破竹の進撃でいかにイギリスの陸海軍が短期日に敗北を喫したかに全く触れていない。太平洋戦争の本と言う限り此を外したらいかんだろう。その次日本軍が残虐行為を働いたという記述が出てくるが、いつどこで、何をしたか全然記述がない。歴史書としてはイマイチである。この戦争の結果、イギリスはインドを始め植民地を喪失してしまった。(日本のせいで?)2019/11/23

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