内容説明
本書は、ニュートンの古典力学から、アインシュタインの相対性理論、宇宙論、量子力学、熱力学、進化論、そしてカオス理論まで、時間の矢をめぐる論議を吟味することによって、この最大の難問の解決への道を見出そうとした試みである。このテーマに、物理学からだけでなく、化学、生物学からもアプローチしたポピュラー・サイエンスの力作。
目次
1 時間のイメージ
2 ニュートン力学の台頭―時間がその方向を失う
3 相対性理論―時間はいかにしてアインシュタインを負かしたか
4 時間と量子跳躍
5 時間の矢―熱力学
6 創造的進化
7 時間の矢、生命の矢
8 統一された時間観
9 終わりのない探究