時間の矢、生命の矢

時間の矢、生命の矢

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  • サイズ B6判/ページ数 379,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794205841
  • NDC分類 421
  • Cコード C0042

内容説明

本書は、ニュートンの古典力学から、アインシュタインの相対性理論、宇宙論、量子力学、熱力学、進化論、そしてカオス理論まで、時間の矢をめぐる論議を吟味することによって、この最大の難問の解決への道を見出そうとした試みである。このテーマに、物理学からだけでなく、化学、生物学からもアプローチしたポピュラー・サイエンスの力作。

目次

1 時間のイメージ
2 ニュートン力学の台頭―時間がその方向を失う
3 相対性理論―時間はいかにしてアインシュタインを負かしたか
4 時間と量子跳躍
5 時間の矢―熱力学
6 創造的進化
7 時間の矢、生命の矢
8 統一された時間観
9 終わりのない探究

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

茶幸才斎

4
物理学の歴史をたどりながら「時間」の取扱いについて考察している本。ニュートン力学、相対性理論、量子論に従えば、時間は可逆的とみなされる。筆者らは、熱力学の第二法則によって、さらに散逸構造、自己組織化、カオスなどの非線形力学と非平衡熱力学の所産によって、時間の不可逆性が説明でき、ひいては生命現象や社会現象など、還元主義では到達困難な自然界の幅広い領域を記述できるのでは、と期待する。数学は、確かに自然界の近似を得るための最も有力な道具である。だが、楽観は禁物だ。宇宙創成の前に数学があったわけではないのだから。2016/10/07

ソフトバンク

1
アメブロに書きました https://ameblo.jp/softank/entry-11252001039.html2011/10/15

しとらす

0
完成した学問の話ではないので、実験なり理論なりの幾つもの話題が集まっているだけという印象を受けました。消化不良にならないためには、一つ一つ数学や物理などの理論を追わなければいけないと再認識しました。ところで、本の前半170ページは相対性理論や量子力学について書かれていますが本筋とはあまり関係ないので、それだけのページ数を割く必要があったのかしらと感じます。2016/07/07

広中錫

0
+7 時間を徹底的に解説するとここまで広範囲に網羅しなければならない。でも、それがどうした感は否めない。2014/09/08

yurari

0
理系だが物理化学が苦手だったため苦労した。あまり面白く読めず残念。2013/11/18

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