内容説明
20世紀末の世界的大変化を見事に解読した画期的な労作。原注・参考文献・索引を付した決定版。
目次
第2部 産業革命の時代の戦略と経済(二極世界の倒来と「中級大国」の危機)
第3部 現在から未来への戦略と経済(二極世界の安定と変動;二十一世紀に向かって)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
28
これも「21世紀の難問に備えて」と同様に高坂先生の解説付きです。この解説を先に読んだほうが全体感を理解できていいと感じました。下巻では1910年代からは今って21世紀への向かっての問題点が主要国別に述べられています。2014/11/28
Garfield
7
過去読み本登録 ★★★★★★☆
hurosinki
5
大国の軍事力とその基盤たる経済力の長期的な変化が波及することで起きる国際体制の変化を書いた本。高坂氏の解説がわかり易い。5世紀分の変化のパターンから筆者が示唆するのは、覇権国が零落するのは国家の資源を軍事に費やして経済成長に向けた投資が減少するためで、これとは逆に自国の資源を軍事費ではなく経済成長に向けた大国が次の覇権国となるという図式である。この議論の前提となっている経済と軍事のゼロサム関係は、軍事部門に使われる技術が高度化し、民間で広く応用できるほど進歩した現在でも成り立つ前提だろうか。2020/10/28
ワッキー提督
4
徹底に「大国」に視点を絞り、パワーポリティクスとそれを支える経済について記述している。87年に完成したことを考えると、21世紀も視野に入れた将来予測については概略を掴み得ているも、東欧革命とソ連崩壊に関しては予測しえなかったという点は、著者の分析の対象とした点しなかった点を含めて考えると非常に示唆的である。訳は何か所か間違いかもと思われるところもあったが、非常に読みやすい。大学図書館にて。2017/03/09
ポール
1
時間をかけて何とか読破。500年の歴史の流れを俯瞰できる。日本的に言うと盛者必衰の理。アメリカはいつまで世界No. 1でいられるのか。自分が生きている間はそのままかな。2024/09/23