もし、赤ちゃんが日記を書いたら

もし、赤ちゃんが日記を書いたら

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784794204783
  • NDC分類 376.11
  • Cコード C0011

内容説明

この本は、一人の赤ちゃんの内面について、ある幼児心理学者がつくりあげた日記です。赤ちゃんが壁に当たった日の光をじっと見つめているとき、いったいどんな気持ちでいるのでしょう。また、お腹がすいたときや、ママといっしょに遊んでいるとき、はじめて言葉を理解しはじめたとき、赤ちゃんの心の中ではどんな変化が起こっているのでしょう。このように、赤ちゃんといっしょにいたことのある人ならだれでも思い当たるような、赤ちゃんの内面についての疑問を、著者はひとつひとつていねいに解きあかしていきます。生後六週間から、自分でお話がつくれるようになる四歳頃まで、発達の段階を追って赤ちゃんの心象風景を描きだしたユニークな本。

目次

第1部 感覚の世界―生後六週間のジョーイ(お日さまの光がダンスをしている―午前7時5分;近くの世界と遠くの世界―午前7時7分;はらぺこ嵐―午前7時20分;はらぺこ嵐は通りすぎた―午前7時25分)
第2部 身のまわりの世界―生後4カ月半のジョーイ(ママと見つめあう―午前9時30分;ぼくのまわりの世界は動く―正午)
第3部 心象風景の世界―生後1年のジョーイ(ママから離れて歩いてみたら―午前10時30分;ママとおなじ気持ち―午前11時50分)
第4部 言葉の世界―生後1年8カ月のジョーイ(「ぼく、パンプキン!」―午前7時5分;ママの言葉がぼくの世界をこわした―午前7時21分)
第5部 物語の世界―4歳のジョーイ(ぼくがつくった「お話」―午前8時と午前9時)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RED

4
赤ちゃんの何とも言えない気持ちを、学的に詳しく説明してくれた。ぼく、パンプキン!の話が可愛かった。2017/08/27

ささ

3
■タイトル通りの本。赤ちゃんの日記は詩的で、漠然としていて、時に理解できない内容もあるが、それに関する解説が書かれている。部屋の中で踊る陽の光をベビーベッドの柵越しに見ている光景から日記は始まる。1才になり、その懐かしい光を再び床にとらえて口をつけようとした時、そんな事情を知らない母親に「ばっちいからやめなさい!」と叱られるシーンは少し切ない。子供には子供の事情があるんだなぁ。母親と赤ちゃんの笑顔の交わしあいが「かわりばんこ」のレッスンとのこと。2014/05/09

磊落のい

1
赤ちゃんの通訳を著者が。内面の発達過程が平易かつユニークな文章でわかる。「物語を作り、語ることは、全ての文化に共通することであり、すべての子どもの発達にとっての里程標でもある。180p」絶えず変化する現在(経験)の世界を、取捨選択し、物語の世界に置き換える、つまり、書いたりする能力を子どもは身につける。個人的にだが、この本の日記部分を読むと、ソフィスティケートに洗練され成人している現在の自分が書いた日記が、赤ちゃんの感性だと思えてくる。「僕はママの顔の世界に入る。80p」→「僕は母の顔の世界に入っている」2017/04/18

asagon

1
図書館本。2016/03/07

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