内容説明
旅と山登りと買い出しと―。昭和という波瀾に富んだ時代をしたたかに生き抜いた、一庶民の貴重な生活の証言。
目次
貧乏だったけど、生まれつき汽車が好き
山の美しさに心を奪われた高尾山遠足
昭和10年の安達太良山、八海山、木曽駒ヶ岳
昭和14年、旅の協力者・父の死
昭和16年12月8日、太平洋戦争勃発
新婚旅行で日光へ、さらに足尾から庚申山探訪
建物の強制疎開と始まった空襲
食糧がない、石炭がない、電気・ガスもない
闇市とスピード籖と白いコッペパン
「旅の楽しい思い出を…」と逝った母の言葉〔ほか〕