出版社内容情報
江戸時代の古文書は、「候(そうろう)」という文字を頻繁に用いた「候文」で記述される。近世史を学ぶうえで、候文を理解し克服することは最重要の課題といえる。古文書に登場する主な用字・用語を文法によって分類。基本的な文例を豊富に収め、読み方と現代語訳を加える。文法を手掛かりにして近世古文書を読み解く、これまでにないガイドブック。
内容説明
江戸時代の古文書を解読するには、まず「候文」を理解し、克服しなければなりません。そのために“文法”を手掛かりに「候文」を読み解く、はじめての近世古文書の解読入門書です。豊富で基本的な文例と読み方、現代語訳が実に役立つ。
目次
第1章 自立語(用言;体言;その他の自立語)
第2章 付属語(助動詞;助詞)
第3章 その他(接頭語;接尾語;連語;感動詞)
著者等紹介
佐藤孝之[サトウタカユキ]
1954年生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士課程(後期)満期退学。現在、東京大学名誉教授、博士(歴史学)
宮原一郎[ミヤハライチロウ]
1969年生まれ。創価大学文学部人文学科卒業。國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士課程(後期)満期退学。現在、川越市教育委員会
天野清文[アマノキヨフミ]
1953年生まれ。立教大学文学部史学科卒業。現在、天野出版工房代表、編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絜
3
実用的候文入門書。文法知識順で構成されていて、短い文例も豊富なので、手に取りやすい入門書と思う。辞書的な使い方には不向きかもしれないが、候文にちょっと慣れた段階で速いスピードで通読して語感を培うのに適するかと思った。2024/02/17
Shiba
2
「入門」というタイトルだが概説書というよりは辞書的な性格の文法書。古文書を読んでいて困るのが、意味の曖昧な語彙がきわめて多いこと。字は読めても文法関係や文意がいまいちよくわからない……という状態によく陥る。詳しい人に都度尋ねれば教えてもらえるものの、もう少し自分でも読めるようにトレーニングしたい。そう思ってこの入門書に触れてみた。字(語彙)ごとに辞書的意味と実例(=連語関係)をまとめてくれているので、自分で解読するうえで考えを整理するのに役立ちそう。ただ、それでも曖昧なままの語彙は多い……。がんばります。2024/05/14
あきづき たくみ
2
たいていの古文書にはルビがないので、読み方に自信がないという人にはいいと思う。2024/02/09
転天堂
1
大学受験で使うようなふつうの古文・漢文のテキストでは、実は江戸時代の定型文書を読むための知識が足りないので、こちらを手に取った。今の日本人の感覚だと当て字だったり古めかしい手紙での常套句が、江戸時代の定型文書をルーツとしているので、適当なマナー講師の文章マナーを読むよりも江戸時代の定型文書を読めるようにするほうが、明治の文語体や旧民法などの文体を読むのにも役立つと思われる。2023/10/12
takao
0
ふむ2025/02/03
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