感想・レビュー
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schole
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戦前から戦後まで約40年に渡って日本を見た米外交官の回想。赴任して間もなく国内が世界恐慌のあおりを受け、不況になった国内を打破するためにWWⅡに突入するが、226事件の物々しさも読みとれる。 戦後すぐにマッカーサーの側近で働きながらも、その采配に対する意見は興味深い。小笠原、沖縄返還は彼が旨とする「静かなる外交」の賜物で詳細に書かれている。腹を割って話し合える存在として当時の総理佐藤栄作を挙げる。キッシンジャーが中国に魅せられ、お鉢が回ってきたのが筆者だが結局はよかった。当時を知る上での貴重な資料。2015/07/21