内容説明
研究留学のためロンドンに渡った一人の女性が、英国一のチェーン・ストア、マークス&スペンサーの当主と結婚、男爵夫人に。自立をめざして生きた“60年代の女性”をいきいきと描く。
目次
1 英国留学
2 ロンドンでの新生活
3 英国、なまの人間関係
4 生活、恋愛、結婚
5 男爵夫人
6英国籍の日本人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
33
バイタリティー溢れる日本人女性といえば、ヤマザキマリさんを思い出します。本著の著者であるマークス寿子さんも壮絶な人生を歩んでおられます。この本を読むきっかけは、政治学者の伊藤隆さんの本で研究仲間として名前が出ていたため。1971年に単身渡英して研究者や通訳をしながら多くの恋もして、ついに英国貴族の妻になってしまう(のちに離婚)晩年は英国の大学で日本語を教える。「今までやりたいことは全部やってきたから、いつ死んでも後悔しない」そう言い切る男前ぶりはワセジョの誇りですな。こんなに面白い自叙伝は久しぶりでした!2018/05/02
Mayu
2
遅ればせながら、amazon primeでダウントンアビーを観て興味を持ち、図書館にある英国貴族関連の書籍を色々借りてきた中の一冊。あのマークス&スペンサーのマークス卿と結婚してからのお話は全体の中ではほんの少しで、国際政治学者として英国に職を得、日英仏の旧植民地を見聞した後に、ロンドン留学するところから始まる、一人の女性研究者の冒険譚という印象が強いのですが、とても筆力のある方で、最後までひと息に読んでしまいました。女性のキャリアやアイデンティティの確立と、夫との生活や貴族夫人としての責務を果たすこと2019/02/01
sayuujin
1
マークス寿子さんの生活は興味深かった。