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内容説明
1959年にはじめられた平城京の発掘は、画期的な成果をあげて、いま世界の考古学関係者の注目を集めています。その発掘にいどんだ学者たちは、まるで奈良時代に埋められたタイムカプセルを開いたかのような感動をおぼえたにちがいありません。これは、20年にわたり発掘現場で調査にあたってきた建築史の学者が、地中からの「証言」に耳をかたむけ、状況証拠から事実を読みとって、イラストレーターとともに推理し、まとめた平城京の造営の物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moonanddai
6
奈良の方には少し失礼な言い方になってしまいますが、私としては奈良の「都」というのが、どうもイメージとしてはっきり持てません。平安京は何となくわかります。今でも「都会」だから…。奈良は今でこそ昔の「形」がよみがえりつつありますが、基本的に残されたものが(お寺以外)少ない…。でも、この本で都市計画の図面が引かれるところから、土地割、「平城宮」や貴族の邸宅、庶民の家、風呂、厠などの建て方もろもろを見せられて、だいぶ現実のものになってきたような気がします。にしてもやっぱりお偉い人って、土木建築が大好きなんですね。2019/10/08