感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nukuteomika
1
非常に読みやすかったが13歳でも読めるのかこれ2010/11/24
フンフン
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ヒトラーについてのすぐれた研究書。ヒトラーが権力を掌握したあと、次々と成功を収める過程のどこかで安定と平和を建設することもできたはずなのに、なぜそうしなかったのか?とくにイギリスとの戦争が継続しているのにソ連と開戦したのはなぜか?ソ連との戦争がうまくいかないのにアメリカに宣戦したのはなぜなのか?これらの疑問に本書はよく答えている。2014/12/17
〆さば
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ヒトラーの人物像と彼の行動の功罪について論じた本。著者は、ヒトラーは「決して政治家ではなかった」(p.55)と評価する。なぜなら、ヒトラーは自分の政治的予定表を自身の予想される寿命に従属させ――すなわち、国家と民族の運命を自分の生涯に従わせ――、国家を個人的な目的を達成するための手段とみなし、国家の維持や国民の生活に対して二次的な関心しか払わなかったからである。その時々の状況ではなく彼の寿命に基づいて行われる政策は、現実に即さないものとならざるを得なかった。2012/07/26
しんかい32
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ヒトラーについてあまり知らない人でも「彼の行動のどこが奇妙なのか」「どういうファクターを導入すれば、その行動に一貫性を見出すことができるか」がかなり理解できるほど明快な書き方がなされていて、なるほど名著と言われる理由もよくわかる。そのうえ、ハフナーの解釈によって立ち現れるヒトラー像の異様さがまた魅惑的。歴史に詳しくないのでどの程度信憑性がある内容なのかはよくわからないが、とにかく面白い。2012/01/25
代理
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流れるような文章で綴られるヒトラーの解釈。