感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
22
50年前、1970年ユネスコから出されたこのパンフレット。同じ委員会で著者と議論し意気投合した波多野完治がすぐに翻訳、その翌年に出版。熱が伝わってくる。現在の「リカレント教育」の源、歴史的な文書そのものである。◇東西の冷戦、南北の対立、人口の増大、変化の加速、伝統的な社会の崩壊…。子ども時代だけの一律な教育では立ち向かえないと希望の対象としたのがこの「生涯教育」。◇しかし、学び手主役のはずなのに、なぜ「教育」？いや違う、これは、自分で自分を発達させる主体を増やそうという営み。識字が代表、フレイレは直系だ。2019/04/07
