内容説明
近年、会計事務所においても所長の高齢化が問題となっており、事業承継が注目されています。しかし、後継者に経営者としての資質があったとしても、税理士資格を保有していなければ、会計事務所を事業承継することはできません。そのため、最近ではM&Aをするケースが非常に増えてきています。本書は、会計事務所の事業承継とM&Aにおいて押さえておくべき手続きと留意点、M&Aの実務、M&Aを活かすための仕組みづくりなどについて解説しています。M&Aに伴う課税上の取扱い、従業員や顧問先への説明、M&A後の所長税理士の関与方法など、会計事務所のM&Aに特有の問題点や課題についてもわかりやすく説明しています。
目次
第1章 会計事務所の事業承継について(会計事務所業界の現状と課題;なぜ会計事務所の事業承継は難しいのか ほか)
第2章 会計事務所のM&Aの手続きと留意点(承継先を決める際のポイント;スケジュール ほか)
第3章 会計事務所M&Aの実務Q&A(PMIを見据えた会計事務所M&Aの実務ポイント;Q&A)
第4章 成長戦略としてのM&A―M&Aを活かすための仕組みづくり(実践編)(M&Aを活かすために;従業員が活躍できる環境を整える ほか)
著者等紹介
黒仁田健[クロニタケン]
法政大学卒業。2003年辻・本郷税理士法人に入社、税理士試験合格。一度退職するが、再入社する。事業承継によるM&Aを実施した小田原事務所の所長を経て、横浜事務所・湘南事務所・町田事務所を開設し、神奈川エリアの責任者を経験。その後、経営企画室室長、執行理事に就任。M&Aの責任者として、会計事務所のM&Aを実践するとともに、地域密着を目指した会計事務所の開設を行っている
土橋道章[ドバシミチアキ]
青山学院大学卒業。勤務先の会計事務所がM&Aされる形で2009年より辻・本郷税理士法人に入社。税理士。中小企業から上場企業まで、再生、再編、IPO、M&A、連結納税等の各種税務に従事。2015年10月より辻・本郷ビジネスコンサルティング株式会社に転籍、2019年9月より同社代表取締役社長。事業承継、M&A、経営支援についての実務をサポートしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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