内容説明
会社法による会計実務は、旧商法のそれと比べ大きく変化しました。とくに、各種計算書類、決算スケジュール、純資産の部、分配可能額、役員賞与、繰延資産、LLC関係などで影響を与えているところです。本書は、これら会計実務上重要な項目に焦点を当て、会計専門家の視点で整理し直し、会計・税務の両面からわかりやすく解説しています。さらに、「経営者へのメッセージ」を収録し、経営者として新たな経営手法を身につけておくべき事項や、「実務上の留意事項」として実務担当者向けのアドバイスを随所に織り込んでいます。
目次
第1 会社法が与えた会計実務への影響
第2 商法から会社法への変化の歴史と会計実務への影響
第3 会社法における計算関係書類
第4 決算スケジュール
第5 純資産の部の表示に関して改正された論点
第6 分配可能額
第7 役員賞与は利益処分から費用計上へ
第8 繰延資産
第9 LLC(新しい会社形態)
著者等紹介
森川祐亨[モリカワマサミチ]
みすず監査法人パートナー。公認会計士。会社法現代化プロジェクトチームマネージャー。監査業務従事(主として国内企業の製造業、建設業、不動産業、金融業、卸売業など)した後、現在ではM&A及び企業再生の業務に従事。主として財務デューデリジェンス及びストラクチャリング分野を手がけている
山岸聡[ヤマギシサトシ]
みすず監査法人パートナー。公認会計士。会社法現代化プロジェクトチーム委員。製造業を中心とした監査業務を経験した後、現在、会計品質管理部コンサルテーション業務に従事。平成14年から15年にかけてASBJ減損会計専門委員会専門委員。平成13年から18年にかけて会計情報ウェブサイト初代Web‐CAN編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。