内容説明
本書の構成は、三つの部門に分けられている。第一部は、西洋哲学の大きな流れの到りついた大状況の中で、「歴史」はいかにして構成されうるか。それゆえに第一部は、『歴史の現象学』の本質論。第二部は歴史と自然との交叉がいかにして可能か。それゆえに第二部は、『歴史の現象学』の問題論。第三部は、最新流行の「歴史の物語論」を批判的に検討。それゆえに第三部は、物語行為に取り組むがゆえに、『歴史の現象学』の遂行論。
目次
未知の世界としての歴史―歴史的同一性と四つの歴史哲学的問題
過去の実在―歴史理論に現象学はいまいかに貢献しうるか
ハイデガーと歴史性―初期フライブルク講義から見た『存在と時間』第二編第五章
自然と歴史―生と世界の現象学的考古学
否定的歴史哲学と自然
歴史の物語としてのヘーゲル歴史哲学
物語理論と脱構築
歴史の現象学とヒストーリクの現在
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