内容説明
「宗教は平和のためにある」と考える著者が、イスラームをめぐり偏狭さや暴力的側面だけが伝わる現状を憂い、その思想中には“寛容性”や“多様性”だけでなく、生長の家との共通点があることを指摘する。
目次
第1部 イスラームの衝撃(ロンドンのテロ;信仰と風刺;イスラームにヴァチカンはない;イスラームはどうなっている? ほか)
第2部 イスラームへの理解(スーフィズムについて;イスラームの理性主義;権威と権威主義;イスラーム法と理性 ほか)
著者等紹介
谷口雅宣[タニグチマサノブ]
1951年東京都生まれ。青山学院大学法学部卒、米国コロンビア大学修士課程修了(国際関係論)。新聞記者を経て、1990年、生長の家副総裁。現在、同総裁代行を兼任。各都市で開催される生長の家講習会の講師等をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroyuki Fujiwara
0
イスラームの教えをマスコミの偏向報道によるものではなく中立的な考えで知りたいと思い読んだ。イスラームの法学者の言葉を引用され、その中には『コーラン』にユダヤ教、キリスト教、イスラームというアブラハムを起源とする三宗教の教えの信仰する神は一体であることがわかった。イスラームには厳格派と穏健派があり、厳格派では、コーランの書かれた時代、背景、その文化などと現代の状況の違いを考えずにそのものの言葉にとらわれてそのままを行動に移しているという問題の理解が深まった。穏健派は世界の多種多様な文化を認めている。 2017/08/19