目次
第1部 徳川大坂城の築城と構造(上町台地の地盤と大阪城本丸地区盛土の特徴;徳川大坂城の縄張りを読み解く;発掘調査からみる徳川大坂城;徳川大坂城の作事と大工;徳川大坂城の障壁画)
第2部 徳川大坂城をめぐる支配と都市・村落(徳川政権成立史における「徳川再築大坂城」;徳川大坂城の普請と大坂町人;和泉国伯太藩渡辺家と大坂定番;大阪城内の下掃除と御用商人、近郊農村)
著者等紹介
大澤研一[オオサワケンイチ]
1962年生。大阪歴史博物館長、大阪市立大学博士(文学)
仁木宏[ニキヒロシ]
1962年生。大阪公立大学大学院文学研究科教授、京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わ!
8
徳川時代の大坂城の本なのです。豊臣時代の大坂城と違って徳川大坂城は、江戸時代に入って平和になった大坂の中に建てられたお城です。この本の前半では、そうして建てられた大坂城はどのようにして、どのようなお城として建てられたのか…。この本の後半では、大坂城というシステムが大坂の町とどの様に関係していたのかが書かれています。全部で九編の論文からなっています。かなり細かい世界観の論文もあるのですが、大坂城と京都の二条城の意外な接点が面白いです。今度二条城の障壁画を観るときは、大坂城を思い浮かべながら観たいと思います。2025/06/18
NAGISAN
2
豊臣の大阪城ではなく、徳川秀忠による築城(再建)400年のシンポ記録。秀忠は「古きに倍増」と指示し、完成まで10年に及び、当時の築城技術の到達点となる建造物として、当時不安であった西国支配の拠点としようとした。秀忠は親政→秀忠・家光二元体制時代権力を維持したが、徳川大坂城に住まいすることはなく死去した。本書は、普請、城内障壁画、徳川による支配と有力町民の関係など、これまでの断片的な研究成果を同時に読むことができる。個人的には、大番衆小屋の下掃除(需要が多い屎尿回収等)の仕組みと担い手の研究に興味を持った。2024/02/28
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