内容説明
本書は、万葉集における和歌の表現の検討を通して、歌人たちの特性と位相とを究明しようと試みるものである。
目次
第1章 初期万葉の歌人とその表現(歌謡から創作の詩歌へ―宮廷文芸の開花;初期万葉歌の射程―額田王(巻一‐七)、井戸王(同‐一九)、有間皇子(巻二‐一四一)をめぐって
深遠の報贈―鏡王女と藤原鎌足の贈答歌(万葉集巻二‐九三~九四)について ほか)
第2章 盛期万葉の歌人とその表現(人麻呂の作歌精神―「吾等」の用字をめぐって;人麻呂の技法―近江荒都歌をめぐって;人麻呂の慟哭―高市皇子挽歌をめぐって ほか)
第3章 晩期万葉の歌人とその表現(旅人「吉野讃歌」の位置―「天地と長く久しく」を中心に;旅人と漢風の遊び―讃酒歌十三首をめぐって;旅人文芸の帰結―亡妻挽歌の形成をめぐって ほか)
著者等紹介
村田正博[ムラタマサヒロ]
1951年京都市中京区に生まれる。1980年筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科(各国文学専攻)単位修得退学。1980年天理大学文学部講師。1983年大阪市立大学文学部講師。1986年大阪市立大学文学部助教授。1998年大阪市立大学より博士(文学)の学位を受ける。1999年大阪市立大学文学部・同大学院文学研究科教授
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