近世伊勢神宮領の触穢観念と被差別民

塚本 明【著】

清文堂出版（2014/03発売）

• サイズ A5判／ページ数 420p／高さ 22cm
• 商品コード 9784792410070
• NDC分類 175.7
• Cコード C3021

目次

第１部　触穢とその忌避（死穢の判定；速懸―近世神宮領における葬送儀礼；犬狩―動物の穢れと生類憐れみ；仏教の受容と忌避）
第２部　神宮領と被差別民（被差別民の参宮とその影響；拝田・牛谷の民―近世宇治・山田の非人集団；内宮周辺農村の被差別民；神宮直轄領の被差別民）
第３部　統治と触穢（朝廷の「触穢令」と神宮領；神宮領の鳴物停止令；幕末異国人情報と伊勢神宮）

著者等紹介

塚本明［ツカモトアキラ］
１９６０年愛知県生まれ。１９８９年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、三重大学人文学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[アメヲトコ]

「清浄」を尊んだ伊勢神宮領社会は、人間社会が必然的に生み出す「穢れ」の問題をどう処理してきたのか。建て前としての触穢観念とはうらはらに、現実には神宮や会合組織はそれをさまざまな「方便」で巧妙に回避してきたという指摘、また朝廷の触穢観念との異質性の指摘などは大変興味深く読みました。長めのあとがきには著者の積年の思いが凝縮されていて、これも胸を打ちます。

2015/12/03