内容説明
「転入出」「打ちこわし」「町礼」「結婚・出産・死亡」等の史料を駆使して人々の人口動態、民衆運動、町共同体の視点から大坂のみならず江戸、北摂池田に対象を拡げて近世都市住民の姿を明らかにする。
目次
第1部 近世大坂における人口動態(近世都市大坂の人口について;近世大坂の展開と都市周縁部―都市打ちこわしと関連して;近世大坂の町内人口動態と三郷外周辺地域 ほか)
第2部 近世都市の民衆運動(初期町共同体の歴史的性格―大坂三津寺町町方騒動の分析;江戸・大坂の都市騒擾と住民構造;近世後期の町人訴願運動の構造―文政四年堀江郷地代金上納一件をめぐって ほか)
第3部 近世都市の町共同体(大坂の町共同体―排他的地域主義をめぐって;江戸の町共同体―町礼をめぐって;北摂池田の町共同体)
著者等紹介
乾宏巳[イヌイヒロミ]
1931年東京都墨田区に生まれる。1956年東京教育大学大学院文学研究科修士課程終了(日本史学専攻)。1974年都立両国高校教諭を経て、大阪教育大学助教授。1978年大阪教育大学教授。1985年筑波大学から文学博士の学位をうける。1996年定年退官により、大阪教育大学名誉教授
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