内容説明
教育にできないこと、それは本性を直にいきなり変えることです。教育にできること、それは教えに向けた習慣を徐々に形成することです。あるいは、教えを受け入れ、それを学ぶ姿勢をじっくり涵養することです。いい換えれば、学習することを学習する習慣づけ。その努力の成果が、本性を変えることにも、きっと繋がるのでしょう。ここに教育による希望が生まれます。教育が直接「できること」と「できないこと」、間接的にしかできないことを区別しましょう。つまり、間接的に「できること」の結果に、希望を託すしかないのです。教育は決して万能ではありません。
目次
第1部 教育の基礎(教育;学校と教師;現代における教師の役割)
第2部 教育の歴史(近代教育の源流;近代教育思想の代表者;近現代の教育)
第3部 教育の実践(教育実習;道徳教育;特別活動)
第4部 教育の探究(大学教育学に向けて;教育方法学に向けて;教師教育学に向けて)
著者等紹介
菱刈晃夫[ヒシカリテルオ]
1967年福井県(福井市)生まれ。京都大学教育学部卒業。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学修認定退学。京都大学博士(教育学)。現在、国士舘大学教授。専攻:教育学、教育思想史、道徳教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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