内容説明
本書においては、こうして、各時代の各社会において、一般に、暗黙の了解とされ、すべての判断の究極的な根拠/論理的前提とされてきた価値基準のパラダイムに光をあて、社会的発展の方向を特徴づけるその発展プロセスを追跡するとともに、今日のグローバルな窮状を打開する一指針としての合理的な価値基準の探究に一つの示唆を与えんとするものである。
目次
第1章 古代中世の価値判断(古代貴族社会の価値基準;ヘレニズム期の価値基準;中世封建社会の価値基準)
第2章 近世の価値判断(英国市民革命期の価値基準;フランス市民社会の価値基準;ドイツ市民社会の価値基準)
第3章 近代の価値判断(功利主義の価値基準;社会主義の価値基準;正義思想の現代的状況)