内容説明
教育の制度化は何をもたらしたか。教育投資論に見られる如く、それが産業経済体制の優等生に仕立てられて「経済成長」は達成された、と。だがそのために、学校は人間性の加工や破壊を惹起し、不平等や差別をも産出した。制度としての学校教育による社会的公正の阻害、人間関係の疎外。かかる教育的蛮行を正当化する根拠を問う。
目次
第1章 何のための学校か
第2章 学校の役割
第3章 「経済成長」という神話
第4章 どうして教育は抑圧行為となるのか
第5章 学校制度と教育政策
第6章 学校の教育課程
第7章 教職の社会学論
第8章 学校のユートピア