内容説明
本書は、内容を配分する上で、中国刑事訴訟法学の基本的理論と基本的知識を全面的かつ系統的に叙述することに留意するとともに、刑事訴訟法と最高人民法院、最高人民検察院の司法解釈に関する内容を系統的に叙述することに留意した。さらにまた、近年来の刑事訴訟理論界での議論の焦点となっている問題について詳細な論述を行っている。
目次
人権に対する刑事訴訟法の保障
刑事訴訟の主体およびその訴訟機能
刑事訴訟法の基本原則
弁護制度
強制措置
附帯民事訴訟
刑事証拠の概念および証拠制度
証拠の種類および証拠の分類
証明対象および立正責任
証拠収集および違法な証拠収集の法的効力〔ほか〕
著者等紹介
西原春夫[ニシハラハルオ]
1928年生まれ。1951年、早稲田大学第一法学部卒業。早稲田大学名誉教授。法学博士。早稲田大学総長、日本刑法学会常務理事、学術審議会委員等を歴任。現在、学校法人国士舘理事長
高銘暄[コウメイケン]
1928年生まれ。1951年、北京大学法学部卒業。1953年、中国人民大学刑法研究生班卒業。中国人民大学法学院教授、博士課程指導教授。国務院学位委員会学科評議構成員、中国法学会会長、刑法学研究会名誉会長、国際刑法学協会副主席および中国分会主席等
小口彦太[コグチヒコタ]
1947年生まれ。1969年、早稲田大学第一法学部卒業。早稲田大学法学部教授
趙耒志[チョウライシ]
1956年生まれ。1981年、鄭州大学法学部卒業。1984年、中国人民大学法学部研究生(日本の大学院に相当)卒業。1987年、中国人民大学法学部博士研究生卒業。中国人民大学法学院教授。法学博士。博士課程指導教授。国家重点研究基地中国人民大学刑事法律科学研究センター主任、中国人民大学法学院副院長、中国人民大学国際刑法研究所副所長・台湾問題研究所副所長、中国法学会刑法学研究会会長、国際刑法学協会副主席等。1995年に中国法学会から第一期「全中国青年法学者十傑」(全国十大杰出青年法学家)の称号を授与された
程栄斌[テイエイヒン]
1930年11月生まれ。本籍は中国山西省左権県、現在、中国人民大学法学院教授、博士生指導教員。これまで法学教育と法学研究活動に40年従事し、主な著書には、『中国刑事訴訟法教程』(主編)、『外国刑事訴訟法教程』、『弁護士制度原理』(単著)、『検察基礎理論教程』(単著)などがあり、あわせて発表した学術論文は数十編、出版した教材や著書は10部を越え、新中国の法学人材の育成や訴訟法学の発展および刑事法政の建設にきわだった貢献をしてきた
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