内容説明
本書は、企業組織体の活動に関する商法理論を中心に据えながら、企業組織体の活動のうち光に相当する部分としての社会的機能を行政法的視座から評価し、これと不可分一体の関係にある影に相当する部分を刑法及び民法や商法等の実体法的規範から考察し、いわゆる法の社会的機能と横断的考察から体系的に整理することで、企業組織体の犯罪抑止を実現する一方法論を構築することを目的としたものである。
目次
企業犯罪の定義と抑止体系
株式会社の歴史と本質
株式会社と社会的機能
株式会社と社会的責任論
企業犯罪抑止の法理と被害類型
刑事法と企業犯罪抑止の法理
民事・行政法と企業犯罪抑止の法理