内容説明
「政治的リベラリズム」への転回後もなお、格差原理がロールズ正義論の中核にあることを説く。最も恵まれない人々に最も有利な社会構造を求める格差原理は、格差縮小の要求、互恵性の観念、恵まれた人からの搾取等を含意するのか。これらの問題を徹底的に探求する。
目次
第1章 『再説』の意義と位置
第2章 格差原理は格差縮小の要求を含むのか
第3章 格差原理の正当化
第4章 格差原理は互恵性の観念を含むのか
第5章 立法指針としての格差原理
第6章 OP曲線の意味
ロールズ正義論についての覚書
著者等紹介
亀本洋[カメモトヒロシ]
1957年山口県生まれ。1981年京都大学法学部卒業。金沢大学助教授、早稲田大学助教授、同教授を経て、京都大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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