内容説明
現代の行政活動を認識する教科書を目指したため、本書では、第一に、行政過程を説明する前に、導入部分として、現代行政の特徴を明確にし、そして、従来の行政法学の限界などを明らかにしています。第二に、従来の行政法の教科書とは異なる構成をとっています。それは、行政過程を政策決定過程、行政権の具体的行使及び行政義務などの実現過程の三つに分けたことです。第三に、行政評価法や情報公開法などの新しい法律の制定を意識して取り込んで説明しています。第四に、行政活動におけるこれからの地方公共団体の役割を重視し、地方公共団体の活動に重点を置いて説明しています。
目次
行政法の基本概念と現代行政の特徴
行政過程の基礎的概念
行政過程(政策決定過程;行政権の具体的な行使;行政義務などの実現過程)
行政救済(行政救済の種類、行政機関による救済;行政事件訴訟;国家補償)
著者等紹介
小林博志[コバヤシヒロシ]
1950年岡山県倉敷市に生まれる。愛媛大学法文学部法学科卒業、早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了、早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。大分大学(教育学部)専任講師、助教授、教授を経て、現在、東洋大学法学部教授。博士(法学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。