内容説明
本書では、「制度」としての選挙制度と、その顕在的形態としての「政党制」とを「選挙制度内在的要因」と「イデオロギー的要因」との間に焦点を合せて、近代ドイツの「選挙制度」と「政党制」の間を検証・分析し、近代ドイツの固有性を抽出している。
目次
ドイツ同盟(Deutscher Bund)の比較憲法的環境
一九世紀ドイツ型立憲君主政の憲法政治学的考察
フランクフルト国民議会への道
フランクフルト国民議会
ドイツ第二帝政期における小選挙区絶対多数制の制度と現実との間
ワイマール憲法の規範力について
ワイマール時代の選挙制度と議席配分
「建設的不信任投票」制の実態的考察―ワイマールとボンの比較を通じて
西ドイツにおける占領と憲法―占領期の位置づけをめぐって
一九四九年連邦選挙法制定の経緯と一九四九年連邦議会選挙〔ほか〕