内容説明
本書は、著者が大学院時代から書き続けてきた行政組織法あるいは「行政庁」に関する論文と、本書を刊行するために新たに書き下ろした論文をまとめたものである。いままでの行政組織法および行政訴訟法に関する研究と到達点であり、行政組織法及び行政訴訟法とくに被告に関する研究に力点が置かれている。
目次
第1編 行政組織法と「行政庁」概念(ドイツ法と「行政庁」概念の展開;日本法と「行政庁」概念の展開;警察行政と組織法・行政官庁理論)
第2編 行政訴訟法と「行政庁」概念(行政訴訟の被告と「行政庁」概念―行政庁の当事者能力・被告適格を中心として;プロイセンにおける行政訴訟の被告と「行政庁」概念;ヴァイマール以後の行政訴訟の被告と行政庁の当事者能力について;西ドイツにおける行政訴訟の正当な被告;抗告訴訟における正当な被告と訴状の訂正、被告の変更、釈明)
第3編 まとめ