出版社内容情報
時間や空間が本当に伸びたり縮んだりするのか,そのように見えるだけなのか?正確に書いてある本は少ないが,本書は明解でわかり易い【本書の特徴】
・大学の一般教養の学生を主な対象とした「相対性理論」の入門書.
・数式のない一般向け啓蒙書と物理専攻学生用の専門書との中間を埋める,難しくない「数式のある相対性理論の本」.
c = 20 [km/h] のSFの街で,A君は学校の始業時刻に間に合ったのに,学校の門にいたB氏は,おまえは遅刻だ といっている!
時計が狂っているのはどちらだろう?
c = 100 [m/s] のSFの街で,C子さんが超高層ビルの自宅から地上に下りると,自宅の時間が地上の5倍の速さで経っているらしい.
これは本当か? 見かけだけか?
(43,44,48?52ページと160ページ参照)
第1章 相対論のための予備知識
Newton の運動の法則/慣性系/慣性系の再検討/エーテル(光の媒質)/Michelson ‐ Morley の実験/Lorentz 短縮/Galilei 変換とLorentz 変換
第2章 時間と空間の伸び縮み
特殊相対性理論の出発点/Lorentz 変換と4次元時空/動いている棒は短い/移動する時計は遅れる/時間のたち方の本当と見かけ/長さや形の本当と見かけ/速度の座標変換(xy 平面上の運動のとき)/加速度の座標変換(x 軸上の運動のとき)/相対論的等加速度直線運動(x 軸上の運動のとき)
第3章 4次元時空での運動方程式
固有時/4元ベクトル/相対論的運動方程式/4次元時空のテンソル/超光速と因果律
第4章 特殊相対論の応用
電磁波の Doppler 効果/光の粒子性/電子の波動性/前期量子論/シュレーディンガー方程式/Klein - Gordon 方程式/Dirac 方程式
第5章 一般相対論と宇宙
一般相対性理論の出発点/水星の近日点移動/重力場による光の屈折/重力場によるスペクトル線の赤方偏移/Riemann 空間と空間の曲率/ブラックホール/われわれの宇宙
常用記号一覧
付 録 慣性系・力・質量の定義/力と加速度のなす角/4次元時空での Maxwell の方程式/不確定性原理/光行差/回転座標系と回転慣性力
恒岡 美和[ツネオカ ヨシカズ]
著・文・その他
内容説明
大学の一般教養の学生を主な対象とした「相対性理論」の入門書。数式のない一般向け啓蒙書と物理専攻学生用の専門書との中間を埋める、難しくない「数式のある相対性理論の本」。
目次
第1章 相対論のための予備知識(Newtonの運動の法則;慣性系 ほか)
第2章 時間と空間の伸び縮み(特殊相対性理論の出発点;Lorentz変換と4次元時空 ほか)
第3章 4次元時空での運動方程式(固有時;4元ベクトル ほか)
第4章 特殊相対論の応用(電磁波のDoppler効果;光の粒子性 ほか)
第5章 一般相対論と宇宙(一般相対性理論の出発点;水星の近日点移動 ほか)
著者等紹介
恒岡美和[ツネオカヨシカズ]
1927年(昭和2年)兵庫県姫路市で生まれる。1945年(昭和20年)県立姫路中学校(現在の姫路西高等学校)卒業。1946年旧制姫路高等学校を中退して田上天文台(現在の山本天文台)の志願助手となり、山本一清先生(元、京都大学花山天文台長)の指導を受けた。その後、名古屋工業専門学校(現在の名古屋工業大学)機械科を経て京都大学理学部物理学科卒業。1960年(昭和35年)京都大学大学院理学研究科博士課程物理学専攻修了(理学博士)。1961年(昭和36年)関西学院大学理学部専任講師。1965年(昭和40年)同助教授。1968年(昭和43年)名古屋工業大学助教授。1970年(昭和45年)同教授。1990年(平成2年)名古屋工業大学名誉教授となり現在に至る。この間、同志社女子中高・金城学院大学・愛知工業大学・名古屋大学・大同工業大学などで非常勤講師を勤めた
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感想・レビュー
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