内容説明
富む国の住人が浪費的生活を送っている一方で、世界の圧倒的多数の人びとは、飢えと貧困の中で苦しんでいる。先進国工業国と第三世界の貧富の差は広がるばかりだ。キリスト者は、多く所有することに価値をおく現代社会の風潮に身をまかせ、豊かな暮らしを楽しんでいるだけでいいのだろうか。本書は経済格差の実態と原因を明らかにし、それについて聖書が語る力強いメッセージを提示する。そして、キリスト者は個人としてどう生きるべきかを論じる。本書が説くトータルな福音理解とシンプルライフへの招きは、飽食の日本に生きるキリスト者に、信仰と日常生活を刷新するための示唆とチャレジを与えるだろう。
目次
富む国と貧しい国(飢えと貧困に苦しむ人びと;富と飽食の少数者)
富と貧困と聖書(神と貧しい人びと;キリスト者のあいだの経済関係;財産と富の所有について;構造的不公正と飢え)
キリスト者と現代(シンプルライフと累進的献金;挑戦する愛の共同体;構造的変革のための行動)